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バスルームで身体にこびりついていた男の唾液を流し、髪に残った精液のこわばりを洗って、鏡の前に立つ。
白いタイルの壁には全身が映る鏡が取り付けられている。
明るい照明の中で全身を映した、自分の姿を見て、はっとした。
今日の朝とは同じ姿形の、だけど、中身がすっかり変わってしまった違う女がそこに立っている。
濡れた栗色の髪は細い首から肩に、ゆるいウェーブを保って流れている。
白い肌を桜色に上気させて、目が濡れるように輝いている。
胸も、お尻も、変わっていないはずなのに、自分でもうっとりするような存在感を増している。色気、というものなのか。と思う。
あれほど、いたぶられ、嘲笑されて精神は粉々になったのに、身体は不思議な光にも似た何かを纏っている。
水滴が珠になって胸の上でいくつも光っている。
自分の身体にうっとりしたのは、初めてだった。
外す事を許されなかった赤い首輪が、白い肌にとても似合っていた。
バスタオルを巻いて、リビングに戻った私に、男達は息を呑むのが分かった。
男達にも、見えたのだ。
私のまとった何かが。
「いやぁ、参ったね」と高瀬さんが眩しいものを見るように呻いた。
「妖艶、という一言ですね」
「正直、これほど興奮させる女性はには、今まで会ったことないですよ」
緒方さんが満足そうに頷いて、私の身体からバスタオルをはぎ取る。


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テーマ:官能小説
ジャンル:アダルト
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